「ごはん食が守るあなたのカラダ、地球のミライ ~知らないと損する糖質との付き合い方~」
実施概要
- 日 時:2024年7月7日(日)13:00~16:30(zoomウェビナーオンライン同時配信)
- 会 場:日比谷図書館文化館・大ホール
- 主 催:一般社団法人日本健康食育協会 公益財団法人日本ヘルスケア協会
- 後 援:農林水産省、千葉県匝瑳市、次世代FVC研究所
- 商品協賛:永谷園、福井県庁、酒田米菓、遊佐、コラゾン、食ライフデザイン
一般社団法人日本健康食育協会と公益財団法人日本ヘルスケア協会が主催する「お米で日本を元気にするプロジェクト」の第1回フォーラム・シンポジウムが7月7日に日比谷図書館文化館で開催されました。イベントはオンラインでも同時配信され、240人を超える方々に参加いただきました。
イベント冒頭に登壇した柏原代表は、お米で日本を元気にするプロジェクトの趣旨説明を行い、「私たちはお米の文化を守り、未来へ継承していく活動を続け、50年先の日本でもお米を美味しく食べられる世界を実現したい」と決意を述べました。
農水省も活動に賛同
次いで祝辞に登壇した農林水産省の葛原祐介氏は、米の消費が減少している現状を説明し、食料安全保障の観点から米の重要性を強調しました。
「お米を食べないと水田が減る、すると水を管理するダムの重要性も薄れてくる。つまり食の変化が環境にまで影響を及ぼします。お米のすばらしさを皆さんからぜひ発信してほしい」と呼びかけました。
特別基調講演では京都大学名誉教授の森谷敏夫氏が「糖質オフのリスク」について講演し、「現在、女性を中心に〝隠れ肥満〟つまり『正常体重肥満』が広がっています。身長体重が普通なのに体脂肪率が高い人「隠れ肥満」が増えているのです」と指摘。糖質制限には、筋肉を減少させるリスクがあり、行き過ぎた糖質制限がまん延し「糖質制限パニック」が起こっていることに警鐘を鳴らしました。
〝糖質制限パニック〟に警鐘鳴らし、マルチ食のお米の重要性を強調
主催者講演では、日本健康食育協会の柏原ゆきよ代表理事が「ごはんの重要性」について話し、米食が健康に与える多面的な価値を強調しました。ごはんが多くの栄養素を含む「マルチ食」であり、正しい食べ方の重要性を強調しました。糖質と炭水化物の違いや、米食の健康効果についても詳しく説明し、ごはんを主体とした食事が日本人の体質に適していることを示しました。
このプロジェクトは、米食の新たな価値を広め、日本人の健康を促進し、地域の活性化を目指すものです。近年の研究で、米食が日本人の健康長寿に大きな役割を果たしていることが明らかになっており、和食文化の価値が再評価されています。また、日本の水田稲作はサステナブルな農法としてSDGsの観点からも高く評価されています。食料安全保障の観点からも「ごはん食」および稲作を守り継承する重要性が増しているのです。
また、プロジェクトの活動報告では、フィットネス事業を展開するゴールドジムが、食育とフィットネスを融合した取り組みを紹介、筋肉づくりにお米が欠かせないことを紹介しました。協賛企業からは、永谷園の「フリーズドライタイプのあさげ」や福井県の「いちほまれ」など、プロジェクトに賛同する商品のプレゼンテーションが行われました。
「お米で日本を元気にするプロジェクト」は大盛況で幕を閉じ、次回は秋に開催が予定されています。
主催者の柏原代表は「日本のお米を守り続ける活動を50年続けるつもりです」と述べ、今後の活動への意欲を示しました。